まず皆さんに質問です。EQテストをご存じでしょうか?
EQとは、「Emotional Intelligence Quotient」の略で、「こころの知能指数」と呼ばれ、心の知能指数を測定する指標として用いられています。心の知能とは、自己や他者の感情を知覚し、また自分の感情をコントロールする知能を指します。
1989年に米国イェール大学のピーター・サロベイ博士とニューハンプシャー大学のジョン・メイヤー博士によって、初めて論文で発表された理論です。
EQは、「人の態度や物言いなどのあらゆる言動は、その時々における自分自身の感情の状態に大きく左右されている。したがって、このことを意識してうまく利用することができるのは一つの能力であり、この能力は誰もが備わっているもの。だから、適切な訓練によって、その発揮能力を高めることができる。」という概念です。(出典:EQとは?)
アメリカのビジネス社会は、能力主義の世界ということもあり、ビジネスにおいて成功している人の多くに、仕事に取り組む姿勢や他者との対人関係への関心度が高い傾向にあると言われています。
問題処理能力や仕事の処理能力に加えて、対人関係や仕事に対する自己の感情のコントロールなど、知能を多面的に捉えた指標として、企業の採用活動の際の判断材料としてもEQは活用されています。
あなた自身のEQをセルフチェックしてみましょう!
無料でインターネット上で、EQテストを簡易的に測定するホームページも幾つかありますので、まずはご自身のEQを測定してみましょう。
筆者が試しに、このEQ診断サイトでEQを計測した結果は以下の通りです。
(出典:http://eqtest.biz/)
100点満点中65点ということで、結果はまずまずと言ったところでしょうか。
忍耐力と持続力は、小学校から大学まで野球を続けてきたり、一つの職種で約十数年ほど朝から夜遅くまで仕事をしているだけに当たっている気がします。「判断力と決断力に欠ける…」というのは、身に覚えがあります…。
筆者の診断結果はさて置き、インターネットでは無料でご自身のEQを図ることもできますので、まずはご自身のEQを測定してみてください。
EQテスト
EQ測定 – A Real Me – arealme.com
あなたの心の知能指数(EQ)の高さはどのくらいですか?
採用の選考の際にEQテストを行うことで、その人のストレス適性をはかる
採用選考の一環として、このEQテストを実施する企業も少なくはありません。入社後の環境変化に適応して、仕事だけでなく対人関係においても高いパフォーマンスを発揮できる人材か否か、技術だけでなく行動力が伴った人材であるかどうかを見極めることが可能になります。
学生の質や必要とする人材など、皆さんの企業に必要な人材を採用するための指標として活用してみてはいかがでしょうか。
一時的な診断であるEQだけでなく、感情能力(EI)を測定することで業績向上に繋げる
EQは、今の一時的感情によって、その日その日で指数が変化する場合もあるため一時的な心の健康診断に過ぎません。多くの業務が人(自分、チーム、両方)によって実行される以上、業務の成果は「業務知識・スキル」だけでなく、感情(個人)や意欲(個人)、雰囲気(チーム)にも影響を与えます。つまり、高いパフォーマンスを上げるためには、「業務知識・スキル」に加えて、「感情能力(EI)」と「意欲・自己意識」が必要となります。
カナエルでは、この「感情能力」と「意欲・自己意識」を測定する「V-Gate(ヴァリューゲート)」を企業の人材育成におけるサービスとして提供しています。
もし興味がありましたらお問い合わせください。
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